しあわせ。

2006年10月19日
ふいに彼が「ねぇ、『しあわせ』ってどう言う字か知ってる?」と言った。
私は、手のひらに「幸」という字を書いてみせた。
「みんなそう書くよね?でも、『仕合わせ』とも書くんだよ。『仕』えるに『合わせ』るって書くんだ。できる事はしてあげて、出来ない事はしてもらって。そう事を『仕合わせ』って言うんだよ。「幸」って言う字は、なんだか幻みたいじゃない?俺達は「仕合わせ」って言葉を大切にしていこうな」

なんだか、心があったかくなった。

私がまたガス台の火を小さくしたまま、消し忘れて怒られた。
怒られた事がショックだったというよりも、
あんなに気をつけてって言われてたのに、またそんな失敗をしてしまった自分が悔しくて、我慢したんだけどご飯を食べながら泣いてしまった。
それを見た彼が「悔しいの?悔しくて泣いちゃったの?」って私の顔を覗き込んで何度も聞く。
頷きながらも、止められなくて泣きながらご飯を食べていると
「大丈夫だよ!心配するな。梨菜ちゃんが消し忘れた火は全部俺が消してやる。だから泣かないで?」
そんなの無理だよって思ったけど、自信たっぷりに言う彼を見てたら、ほんとにそうしてくれる気がして来て(単純すぎ)
少し安心した。私を安心させてあげようとして一生懸命な彼がかわいくてたまらなかった。
あれから、毎日の「梨菜ちゃんかわいい〜攻撃」に加え
「梨奈ちゃんはほんとかわいいよね。だって、火を消し忘れて泣いちゃうんだよ?」ってよくネタにされる。
そして必ずその後に「俺、あの時『梨菜ってほんとにかわいいなぁ』って思ったよ」ってニッコリとする。
最近彼は、重度の梨菜病に侵されているご様子。

「幸せ」って願うものだけど、「仕合わせ」は、二人がそうしようとする気持ちさえあればなくならない。
少し強くなったかな。

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