かしこい?

2006年8月9日 日記
「お前は賢いからな」彼が言った。

私の過去の、酷かった生活がバレた時
(この部分には、もっと説明を加えないといけないんだけど今は省略)
散々、「人として最低」だの「最悪」だの「腐ってる」だの
「世の中の大多数は、お前より数倍まとも生きている」だの
元々、酔うとものすごく口の悪い彼に、
ありとあらゆる罵声を浴びせられ続けた私は、
つい最近まで、自尊心のかけらも残ってないってくらい
自分に関して自信をなくしていた。
彼の周りの女性には特に、人としての劣等感がものすごかった。
それでも、彼は私を愛してると言うし、
好きでたまらないと言うし、離さないと言い続けた。
実際、彼は悩んで苦しんで、壊れそうになりながらも私を諦めなかった。
だからずっと、彼がどうして私を好きでいてくれるのか、わからなかった。
聞いてみても「かわいいから」としか言ってくれない。
未だに近いものはあるけど;
一度、彼が口を滑らせて「できない奴には言わないから」と言った事があった。
私を叩きまくって、こびりついた泥や埃を剥ぎ取ってくれた気がする。
たくさん泣いたし、あの期間は一日に何度も胃薬を飲んでしまったけど。
あぁ、過呼吸にもなったなぁ…。

酷い事を言われても、強気に言い返せる程、強気な私でもないし、
それこそ「何かを訴える力」というモノが、人一倍弱いみたい。努力も足りないんだろうけど。
故に道をそれて、もっともらしい言い理由をしながら、
結果的には、停滞して、自分を落として、
居るべきではない場所に何年も留まってしまった。
彼が教えてくれなかったら、それさえ気付かなかったかもしれない。
確かに、生活を変えようとはしていたけど、悪い事を全部隠し通す人生なんて、曲がっていかないわけがない。

で、話を戻すと、
最近、彼に頼まれ仕事をしている。
その仕事の対応や、出来てくるものを見て
「お前は多分、かなり賢い。同じ目線で仕事できるはずだよ」と言った。
地の底まで落ち込んで自信喪失していた時に、なんとか立っていられたのは、
今まで、真面目にやってきた部分の自分をなんとか信じる事ができたから。
本当に私が信じてる力が私にあるなら、必ず彼はわかってくれる。
そう信じてないと、息をしてるのも辛いくらいたまらなかった。
やっと、普通の生活ができるようになって、仕事まで手伝うようになって、
やっと私の暗い部分を知る前の彼のテンションになってきた。
あの頃と同じに戻ったわけじゃないのは、わかってる。
でも、こんな半年近くで、ここまで私の表と裏と斜を知って、理解して、軌道修正できた人は、今までもこれからも、彼しかいない。
人間性も、仕事も、年令も、いろんな条件が、私との奇跡的なバランスを作っている。
何よりも、私は、彼の人間らしい部分がすごく愛おしい。

長々と、まとまりのない文章を書いてしまったが、
奇跡的バランスの相手って、必ず誰にでも、ひとりだけいるんだろうなって事。
もちろん、「不満のない相手」というわけではなく、
お互いの凸凹がぴったり合うような人。
「赤い糸」って、上手く言ったものだわ。
20代には信じられなかった事が、信じられるようになるって
面白い現象だよね。10代の頃は少し信じてたけどw

彼はよく言う。
「俺たちは、この歳にならないと出会えなかったんだよな」
うーん、深い言葉だわ。

 

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