メリーさんのヒツジ 1
2006年6月27日 メリーさんのヒツジ私の今までをひっくり返された。
出会って、多くの時間を共有するようになって、まだ半年経っていないのに。
だんだん、彼の本心がわかってきた。
私は、やっと本当に、血の繋がらない人間に愛されると言う事が
わかり始めているのかもしれない。
私が離婚して、引っ越す前の約2ヶ月と引っ越してからの約1ヶ月で
私の人生、価値観をひっくり返そうとしている彼は
鬼のように怒りを露わにする顔と、とても優しくほほえむ顔と
子供のように甘える顔と、全く違う顔をいくつも持っている。
この3ヶ月は、毎日違う顔を見せていた。
それさえも、彼流の私を導くための手段だったのかもしれない。
彼は一度、精神のバランスを完全に失った。20代前半の頃。
一緒に住み始めて1年も経たない彼女が、
「私が居たらあなたはダメになる」そう言って出て行って
しばらくして海外のどこかの国で亡くなった。
それからずっと、色を失った世界で生きていたと彼は教えてくれた。
はじめて二人きりでお酒を呑んだ日に聞いたお話。
本当に大切な人だったんだと私が知るのは、もう少し後になる。
小説でも読むかのように言葉だけを追って
「本当だったら可哀想、でも嘘かもしれない」
そんな風に心に入って来る事はなかった。
まだ彼の事を何も知らなかった。知らな過ぎた。
続く。
出会って、多くの時間を共有するようになって、まだ半年経っていないのに。
だんだん、彼の本心がわかってきた。
私は、やっと本当に、血の繋がらない人間に愛されると言う事が
わかり始めているのかもしれない。
私が離婚して、引っ越す前の約2ヶ月と引っ越してからの約1ヶ月で
私の人生、価値観をひっくり返そうとしている彼は
鬼のように怒りを露わにする顔と、とても優しくほほえむ顔と
子供のように甘える顔と、全く違う顔をいくつも持っている。
この3ヶ月は、毎日違う顔を見せていた。
それさえも、彼流の私を導くための手段だったのかもしれない。
彼は一度、精神のバランスを完全に失った。20代前半の頃。
一緒に住み始めて1年も経たない彼女が、
「私が居たらあなたはダメになる」そう言って出て行って
しばらくして海外のどこかの国で亡くなった。
それからずっと、色を失った世界で生きていたと彼は教えてくれた。
はじめて二人きりでお酒を呑んだ日に聞いたお話。
本当に大切な人だったんだと私が知るのは、もう少し後になる。
小説でも読むかのように言葉だけを追って
「本当だったら可哀想、でも嘘かもしれない」
そんな風に心に入って来る事はなかった。
まだ彼の事を何も知らなかった。知らな過ぎた。
続く。
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